20110413007fl00007viewrsz150x.jpg
(C) 2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
映画「スーパー8」観ました!
楽しかったー
というのが一番の感想^^
SFエンターテイメント作品なので
好き嫌いのはっきりわかれる部分はあると思うのですが
そこはスピルバーグとJJ。
分かる人にはわかるように
隠れたメッセージもちりばめられてます^^
ちなみに
ストーリーは
1979年、アメリカ・オハイオ州。
8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、
貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51から
ある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。
アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、
事故の一部始終が記録されていたが……。
シネマトゥデイより
愛と冒険と友情、家族の絆
エイリアンに空軍の隠された謎・・・
どれをとっても
要素的にはありきたりなものですが
かつての映画にオマージュを捧げた感じもあり
しかし
JJらしいだいたんかつ繊細な構成もあり
一級のエンターテイメント作品に仕上がっています。
私が注目したいところとして
以下あげたいと思います。
1.子どもたちは戦っていない
殺戮、暴力、それらに関わっているのは
軍であり、大人たちのみということ
つまり、子どもたちは銃を持っていない
捕らえられたあの子を救いにいく
そして逃げるのみなのです。
そう、誰も殺戮に関わっていない
そして戦っていないのです。
エイリアンは”敵”ではないということ
そして、戦うことはしないということなのです。
そう、戦うことが大切なのではないということなのです。
それは子どもだからではなく
次の世代の子どもたちに向けたメッセージととらえられます。
2.エイリアンがついに目を開けた!それはつまり”気付き”ということ
ちなみに映画のなかで
エイリアン自体はたくさんの人を殺してしまうのですが
それは、自己防衛だけでなく
生きていくためだということです。
感情を素直に表せればどんなに楽だろう
そんな気持ちを
エイリアンは怒りをあらわに人々を殺して
生きていくために貪るわけです。
なんであの場面で
エイリアンにむけて主人公のジョーが
つらいのはわかるよ・・・などといったのか?
それは
「自分に言いたかったこと」だからです。
母を不慮の事故で亡くし
父にも大好きな彼女との接触を禁じられる。
どこにも吐き出せない気持ち
平和な町が一変して恐怖のどん底に突き落とされていく・・・
もう大切な人を失いたくない
その気持ちで大好きな彼女を救いに行くわけです。
その言葉で
エイリアンは目を開けるのですが
それはつまり、心の目を開くということです。
目を閉じた状態は
自分自身のことに目がむいてない
自暴自棄の状態
そして、目をあけた状態は
本当の自分自身を見つめた状態です。
主人公たち含めた大人たちもみんな
大切なことに気付いていくわけです^^
3.大丈夫、もう君はいままでの君じゃない
ラストシーンで
ジョーを抱きしめお父さんが
「もう、大丈夫だ」というわけですが
ここで、何が大丈夫なんだ??と思われた方も多いかなと・・・
これは
お父さん自身に言った言葉と
ジョーに向けた言葉と二つあります。
不慮の事故で
母親が亡くなったお母さん子のジョーにとっては
父親との接し方がわかりません。
それは父も同じこと・・・。
父もまた、あの事故をアリスの父のせいにしたり
妻の死を受け入れられないのです。
子どもたちはそれぞれ
それぞれの障害と困難を乗り越えていくわけです。
父もまた
大切なものは目の前にいる子どもに対して
深く愛情を注ぐことに気持ちを向けていきます。
大丈夫
→自分はもう妻の死を乗り越えられたから大丈夫
→自分も大丈夫だから、お前も大丈夫だぞ!
ということです^^
ジョーが母からもらったペンダントを手放すのですが
それはつまり
孤独を乗り越え、家族、友人との愛と絆を受け入れるともいえるでしょう。
とこんな感じですが
この映画でのメッセージはそれだけじゃないわけです。
4.ただの偶然か?それとも事故か?
この映画実話に基づきストーリーが展開されているのですが
1979年コンレール貨物列車事故からヒントを得ています。
3ヶ月前にはスリーマイル島の原発事故あり
そのときの放射性物質を極秘に運んでいたのではないか?ともいわれています。
スリーマイル島の原発事故・・・
世界的にも大きな事故としてとりあげられました。
そして
311東日本大地震にて起きた
福島第一原発事故
いまだに事故処理が遅れ、放射性物質が出ているわけです。
今、日本で起きている危機的状況
それは、この映画にも反映される気がします。
目に見えない恐怖にさらされている状況
今ある困難や障害を乗り越えたとき
この日本中の人々がさらに強くなり
大切なものに心を開くことが出来るのではないか?
ということなのではないでしょうか。
いろんな意味で楽しめる映画でしたー!