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ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ
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コルマン博士の最新論文全訳
10月3日、コルマン博士は最新論文「マヤカレンダーの終わり、太陽フレアと地球変動」を発表した。いつものように「目的ある宇宙」の翻訳チームのキクチさんより翻訳をいただいた。翻訳を提供いただいたキクチさんには心より感謝する。以前の筆者の翻訳と統一させるため、若干用語を直した。
上で解説したコルマンインデックスの長期傾向を念頭に置いて読むと興味深いはずだ。
マヤカレンダーの終わり、太陽フレアと地球変動
コスミックコンバージェンスのセレモニーを終えて、今では、全ての創造の進化計画が完了するまでの時間は(あるいは少なくとも最高段階が達成されるまでに)、一つの「夜」に満たない期間とと一つの「昼」を残すだけになった。預言されていた通りに、第9サイクルは、その他の(第1~8の)波とともに、マヤカレンダーが2011年10月28日に近づくにつれて、途方もない周波数の高まりをもたらした。このことは多くの人々が個人的に経験しているが、世界の大部分を覆っている政治的・経済的カオスの拡がりからも容易に見て取れる。現在の不安定さは、実際に起こっている事柄ばかりでなく、現象や変化の受け止め方と報告のされ方が絶え間なく揺れ動いていることにも明瞭に現れている。たとえば、ギリシャはある日破産状態だと伝えられ一方、トロイカ(訳注:EU、IMF、ECB)の援助で十分に持ちこたえるとも言われ、その翌日には再び破産していると言われている。カダフィ体制は崩壊したと伝えられる一方、戦闘が続いているとも言われ、翌日には再び崩壊したと言われている。
現在の不確実な世界では、インターネット上の新しいメディアによるニュースの解釈が、ギャップを埋める試みによって、しばしば差し迫っているカタストロフィについての全体的な確実性を語っている。そこでは、時にはエレニン彗星が地震を引き起こし世界を破滅させると言われ、次にエレニンは存在しないと言われ、そして再びエレニンが戻ってきている(それとも、それはプラネットXのことだろうか?)。何であれ、どんなに狂わしく不自然な代物でも、ユーチューブでは生真面目な視聴者を獲得し、あたかも深刻な情報であるかのように扱われているのだ。このようにして、世界の不安定さに、さらに情報のカオスが加わって、多くの人々にとっては、もはや誰を信じ何を信じればいいのか分からなくなっていることだろう。人々が、世界が磨り潰されていくという認識を持ってしまった心理的な枠組みは、実際に起こっている出来事の推移とともに、私たちの時代の表象なのだ。また、心理的な認識の意味深さをまったく拒絶する人々がいることも確かだ。
この浸食は、私たちの思考方法に、新しい局面とラディカルなシフトのための基盤を準備した。そして、世界の大半は、第9サイクルによって、過去のバランスを振るい落とされたという事実の認識と受容へと向かわせた。これらの全ての背後には、何かしら未知で劇的なことが起ころうとしていることへの神経質な期待があるのかもしれない。多くの人々が、心の内でこの期待を極めてネガティヴに捉えているのは、驚くには当たらない。結局のところ、第9サイクルが展開していく様相は、本質的には黙示録16章を使って予言することができるのだ。そこでは、古い世界の構造が7日間でほとんど破壊されるのだ。このようにして、古い発展のルートは次々に塞がれ、現在の文明が行き詰まる経験が広まり、その代替策はまだ見えてこない。このように、第9サイクルが作り出した新しいものは、ごく少ないのである。多くの人々が内面でワンネスの覚醒を経験している一方で、その外界への表出は極めて周辺的な部分に留まっているのである。
現在の世界を浸食するものの一つとして、私は比較的早くから、第9サイクル第5昼が経済の下降をもたらすエネルギーになるだろうと予言したが、これは全く正確なものだった(そして、経済は、人々が互いにどのように関係し合うかを映し出す最良の鏡なのだ。) 事実、この時からいわゆる”市場”が世界的な債務危機に見舞われ始め、第9サイクルのシフトポイントが訪れるごとにこの危機は深まっている。長引く危機の性質は、世界の政治経済システムが崩壊に向かっているという事実を変えるものではないし、崩壊を回避できる兆候はない。アメリカやドイツなど主要国の成長は止まってしまったし(ギリシャやイタリアは論外である)、そのために、実際には債務支払のためのあらゆる試みが塞がれているのだ。
経済下降によって、より多く課税してくれという超富裕層の合唱や、中国がイタリアやユーロ諸国を支えるために国債を購入する可能性などの驚くべき現象が現れた。私には、これらのうちのどれか一つでも実現するとは思えないし、支配者たちもトリックの種が尽きたように感じられる。行き詰まりにもかかわらず、世界中のほとんどのところでは、おそらく人々の生活はこれまでと変わっていないだろう。このように、多くの人々が期待しあるいは恐れている崩壊を促進させるに足りるほど強い現象はまだ起こっていない。それは、10月11~28日にかけての第9サイクル第7昼に持ち越されるように思われる。もしそうであるなら、カレンダーが終わるときは、極めて顕著な断絶が起こるだろう。
私たちが今目撃しているのは、いつのも景気後退ではなく、世界資本主義の終焉なのだ。そしてアメリカで起こっている”ウォールストリート”への抗議運動が、これを端的に示しているだろう。しかしながら、古いシステムが生き延びている限り、それに代わる新しい世界が本当に始まることはない、という印象を持つ人もいるだろう。そのようになるためには、現在の二元論に基づく権力構造のために作られた法体系とあまりに多くの衝突を経なければならないし、そして完全な崩壊が起こった後でのみ、たいていの人は、新しい生き方の創造に情熱を燃やし、政治と経済の領域にも関係するだろう。また注意すべきは、このような新しい世界の誕生を妨げるために、崩壊が起こったときに、権力者たちはそれが一時的な経済下降にすぎないように見せかけるだろうことだ。統合意識へ向けた進化を表しているマヤカレンダーの視点を持たない人々は、そのような幻想に支配されてしまうことだろう。そして、このことはカレンダーが2012年12月21日に終わると信じることの危険性を際立たせる。それは古いシステムの復活を望む人々の手の内に落ちるようなものだ。
政治経済上の混迷に加えて、第9サイクルでは多くの種類の自然災害が激しさを増している。それは、時には、以前には決して見られなかった激しさになっている。自然災害に大きな関心が持たれるようになり、インターネットでは大災害に熱中するジャンルを生み出した。そこでは、自然災害の情報が飛び交っているが、そのような災害がなぜ今起こっているのかは、理解もされず説明もされていない。それらの災害は、太陽フレア、彗星、地震、洪水、熱波、強風を含むが、その多くは第9サイクルになって頻発しているのだ。
洪水、熱波、寒波、強風などの自然災害は、部分的には人類が気候に与えた影響によって強化されているが、地震現象についてはそうではない。それは私たちが引き起こしたり操作したりすることはできないものだ。これは、いわゆる地球変動についても当てはまる。異常な海岸線を作り出すなどの地球変動は、もともとエドガー・ケイシーによってその発生を予言されたが、ケイシーの発生時期を1958~98年とする部分は誤っていた。現在では大きな関心が集まっていることから、地球変動が宇宙計画の一部分で、マヤカレンダーを使って予言できるかどうか検討してみるのが適切だろう。「マヤカレンダーと意識変容(2004)」の中で、私は次のように述べている。「宇宙で現在進行している意識における周波数の高まりの結果として、少なくともいくらかの小規模な地球変動は起こるかも知れない。しかし、まさに地球変動が創造の最終段階の目的であるという最後の審判の見方を作り出すために、原因と結果を逆転させることは支持できない。起こりうるどのような物理的結果も、意識フィールドで起こる変化の副産物としてのみ捉えられるべきなのだ・・・」 そして、私は、これは今でも正しく、重要であると考えている。なぜならば、第9サイクルの周波数の高まりは、全宇宙、銀河系、太陽系、惑星、人間などの宇宙のさまざまなレベルで同時に作用しており、私たちはそれらの全ての表れを観察する期待を持っているのだ。だが、全宇宙や銀河系レベルでの表れを研究するのは困難かも知れないが、太陽レベルではそれは可能だ。フレアによって太陽への関心は高まっている。第9サイクルで起きた太陽フレアの中で最大級のものを、以下にまとめてみる。これはマヤカレンダーと関係があるのだろうか?
これは、長期間にわたる観測データの蓄積と解析を必要とする複雑な問題だが、そのようなデータは存在しない。それでも、上のリストに見られる、3月9日の第9サイクルの開始と、第5昼、第6昼の開始時に大規模なフレアが発生しているのは注目に値するだろう。これらのフレアとマヤカレンダーの第9サイクルにつながりがあると仮定していいだろう。たとえ太陽活動の活発化が通常の太陽周期の一部分だと予想されたとしても、現在の活動が数年間遅れているのは予測されなかったことで、そして、まさに今、第9サイクルとの同調性がはっきりしたのだ。もしこれが正しいとしたら、マヤカレンダーの終わりに向けて(10月11日から第7昼が始まる)、太陽フレアの活発化が予想されるのだ。
私たち自身の惑星の地震活動を取り上げてみれば、私が「The Purposeful Universe」で検討したように、マヤカレンダーとの関連はよりはっきりしている。大陸移動は哺乳類アンダーワールドの惑星生命樹から発せられるパルスが原因になっており、大陸移動(プレートテクトニクスとも呼ばれる)はあらゆる地震と火山噴火の原因なのだ。今はカレンダーの終わりに差しかかっているのだから、グローバルブレインである地球の大陸構造もまさに完成され、それが地殻の安定性に影響するのではないかと問うことになるだろう。もしそうであるとしたら、最近の地震活動の増大は、地球内核が宇宙生命樹からの新しい統合意識の伝達を受けるために微調整された事実に由来することになる。そのような微調整は、地表に住む私たちにとっては、とりわけ”重大な(fine)”経験であり、極めて劇的な結果になるだろう。それでも、それらは目的を持った計画の一部分であると理解することが大切なのだ。
これが、今のこの時に地震活動が増大しているのか(その増大は日本の地震と津波を通して第9サイクルの種が播かれたときに明らかになったが)についての、私が知る限り唯一の納得のいく説明なのである。現在の地震活動の増大は、言い換えれば、カレンダーが終わりに近づいているためなのだ。このことが不確かであっても、私自身は、カレンダーが終わるときには、地震に対して安全な場所にいたいと思っている。
本稿は、2011年10月28日にマヤカレンダーが終わる前の、私の最後の発信になるかもしれないので、この”終わり”が何を意味するのかを検討し、そしてもちろんこれまでに検討されてきた質問も取り上げたい。私の基本的な答えは、宇宙が最高の量子状態に到達し、9階層のピラミッドの頂点において、生命のための新しいステージを創造する、ということだ。カレンダーが終わると新しいサイクルが始まると一般的に考えられているが、誤りである。なぜならば、まず、終わりになるのは(循環する)サイクルではなく、9つの、方向性を持った直線的な進化の波なのである。預言的なマヤカレンダーシステムの中でサイクルと呼べるものは、260日のツォルキンだけであり、終わりになるサイクルはツォルキンだけなのだ。それでも、このサイクルが創造エネルギーのマトリックスとして、そして日文字との個人的な共鳴のマトリックスとして重要であるとしても、それは大スケールの宇宙の進化や宇宙意識の進化を駆動する役割は持っていないのだから。
このことを心にとめて、私は宇宙が最高状態を達成した後の3つの可能性を考えてみたい。第1に最も劇的な可能性は、ツォルキンのサイクルと同じく全ての波が終わることだ。これは、私たちの生活や行動のエネルギー的な規制が未来に向かって突然終わることを意味し、一種のフリーダムショックをもたらすだろう。人生は、完全に瞬間瞬間だけを生きることになり、それぞれの瞬間がすなわち永遠であり、それは他の瞬間との組織的な繋がりを持たない。第2の可能性は、これは私が最近思索しているものだが、9つの波はその進化プロセスを達成して終了するが、ツォルキンはいくらかのエネルギー的なバックグラウンドのヴァリエーションを作り出すために継続する、というものだ。ここでは、私たちの進化を方向づける波はなくなって瞬間瞬間に生きていくが、ツォルキンの日々のエネルギー変化が、完全な無時間の経験を妨げるのである。第三の可能性は、ツォルキンだけでなく、9つの創造の波(アンダーワールド)も無限定に続いていき、ピークとデップも13に限定されないというものだ。これは、やはり、私たちがもはや趣旨から成熟した果実へと方向付けられたプロセスに縛られることはないが、永遠の現在をいきるということを意味しない。むしろ、現在私たちの進化を駆動している全ての波は、統合意識を達成した後も、終わることなく継続していく、というものだ。
後者の見方は、古代のパレンケの遺跡に残されているように思われる。なぜなら、そこでは、予言的とは考えられないにもかかわらず、カレンダーの日付が遠い未来まで言及されているのだ。いまのところ、カレンダーが終わった後に、3つの可能性のどれが実現するのかは確実なことは言えない。だが、いずれにしても、私たちの生の経験に根本的な不連続性と、全面的とは言えないとしても重大な変容をもたらすだろう。3つの可能性のどれもが、方向付けられた進化の終わりと自由の実現を意味するのだ。ネガティヴな前兆が同時に現れている現在の状況にもかかわらず、おそらくは、未来からの”呼びかけ”を耳にしているために、おびただしい数の人々が、まさにこのときに本来の故郷に帰り、まさにあるべき姿の人生を楽しみ始めているのだ。つまるところ、おそらくは統合意識へのシフトが進行していて、宇宙は、私たちが本来の存在に戻っていくことを許し始めているのだ。
以上である。
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