先日、ふとしたお客様とのやり取りの中で
「境界性人格障害」という
今では精神障害の一つになっている病のことを思い出しました。
以前、臨床心理に詳しい知人に
今の主流は「境界性人格障害」というものだよと
さまざまな症状を教えていただいたことがあります。
境界性人格障害の方は一見なんの問題もないように振る舞いますが
ひとたび問題に直面したり
困難な状況になるとその症状があらわれてしまします。
聞きなじみのない方も多いかと思いますが
境界性人格障害は、境界例ともボーダーライン(Borderline)とも呼ばれています。
日本では、1980年代になってようやく注目を集めるようになりました。
以下転載開始
http://park8.wakwak.com/~dendo/kokoro/jinkaku/kyoukairei/
境界性人格障害のおもな特徴として
見捨てられ不安
境界例の方の多くが、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えています。
人間は誰でも多かれ、少なかれ、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を抱いていますが、
境界例の方の場合は、見捨てられ不安の感情が、非常に強く、
周囲の人には、理解できないほどです。
J・F・マスターソン博士によると、この見捨てられ不安は、
ハイハイを はじめたばかりの赤ちゃんが、母親を探し求め、
泣き叫んでも母親を見つけることができない場合に起こる、
さみしさ(孤独感)や、不安感、怒りの感情のように、心の奥深くから、
わきあがってくるものであるといいます。
このような状態におかれた赤ちゃんが必死に泣き叫ぶ姿を想像して下さい。
境界例の方の見捨てられ不安は、この泣き叫ぶ赤ちゃんと同じような 状態にあるのです。
常にあるさみしさや、怒り。 むなしさや絶望感からくる落ち込んだ気持ち。
一人という孤立感やどうでもいいという自暴自棄の感情などは、
この見捨てられ不安が、原因です。
境界例の方には、この見捨てられ不安が、つねに付きまとっているので、
繰り返し、繰り返し、さみしさや、怒り、 むなしさ、絶望感、孤立感、自暴自棄の感情が襲います。
このような状態では、安定した人間関係を結ぶことなどできません。
いったん相手を信頼できると思いこむと、今度は、見捨てられないように、
しがみつこうとします。 相手が、困り果て、境界例の方を避けようとすると、
今度は、一転して、 激しい怒りをぶつけたり、引き止めるために、自殺しようとさえします。
このように、境界例の方の周囲にいる人たちは、不安定で、
衝動的な人間関係の うずの中に引き込まれていくのです。
良い自分と悪い自分
境界例の方は、良い自分と悪い自分を分けています。
良い自分は、多くの人たちに愛される人間であり、悪い自分は、
多くの人たちに見捨てられる人間というように、本人の中では完全に 分裂しているのです。
自分には、良い面と悪い面があるというようには、受け取ることができず、
良い自分だけで、生きようとします。
両親や周囲の人間の期待を裏切らないためにも、
おとなしい良い子でいようと必死に努力します。
悪いところを持った自分を周囲の人が、愛してくれるとは決して 考えません。
「良い子でなくては、愛されない。 良い子でなくては、見捨てられる。」との思いから、
良い自分であり続けようとします。
しかし、良い子であり続けることは、できません。
人間は、誰でも、悪い部分を持っているのですから。
人間関係が、複雑になる思春期頃になると、
良い子であり続けることがだんだんと困難になってきます。
それでも良い子であり続けようとする境界例の方は、
自分の悪い部分を 切り離し、不都合な点は、他人に押し付けることによって、
問題を乗り切ろうとします。
悪い部分を完全に切り離している境界例の方は、
その部分を他人に、 指摘されても、理解することはできません。
なぜなら、悪い部分を持った自分など、存在しないのですから・・・。
ある境界例の方は、自分の悪い面を全く知らずに、生活しておられました。
家族に、暴言や暴力を振るう場合があっても、すぐにその事実を忘れ、
おとなしく、ガマンすることのできる良い自分が自分自身のすべてであると
思い込んで生きておられました。
家族がどんなに、暴力や暴言の話しをしても、それは自分ではないと思っているので、
話しを聞きません。
それどころが、「あなたこそが、私に暴力をふるったでしょう。」と言い張る始末です。
この境界例の方の場合のように、
悪い部分の指摘を続けることは、結局のところ、 激しい言い争いを
招くことになり、
「悪いのは、自分ではなく、あの人のせいだ。」というように、
自分自身の悪い部分を他人に転換し、この意見を相手が受け入れるまで、
爆発的な感情は、収まりません。
家族や、恋人や、友人にとっては、最初は、戸惑いを覚えながらも、
境界例の方の爆発的な感情に接するうちに、いつのまにか、 同じ考えに至ります。
境界例の方と同じ意見を持つに至る原因は、 このような理由によります。
境界例の方にとって、悪い人は、自分自身の悪い部分を持った人間である分けですから、
とうてい受け入れることなどできません。
その結果、悪い自分から逃げる(悪い自分を切り離す)ためにも、
その人に対する、 攻撃が始まります。
不安定な感情を持つ境界例の方にとって悪い人が、
いつのまにか良い人になっている 場合も多々あり、その逆の場合もあります。
例えば、朝のお母さんは、良い人などで、境界例の方の良い面しかでません。
しかし、昼に、ささいなことで口論になったりすると、
自分の悪い部分を受け入れることができない境界例の方は、お母さんのせいにします。
悪い人にされたお母さんは、批判、中傷などの暴言を受け、
時には、 暴力さえ振るわれる場合があります。
1日に、境界例の方の態度が何度も移り変わるので、
お母さんや周りの人間にとっては、 戸惑いとなすすべの無さだけが残ることになります。
このように、大好きな人が、半日後には、大嫌いな人になるという、
不安定な状態が続くうちに、心の中は、不安や孤独感・むなしさで 覆い尽くされ、
この苦しみから逃れるかのように、家庭内暴力や自殺未遂、
万引きや性的な遺脱行為を繰り返す境界例の方もおられます。
人を操る(対人操作)
先ほどは、境界例の方の爆発的な感情に接するうちに、
いつのまにか、同じ考えを共有することについて 説明を致しました。
今回は、違った形での共有を説明したいと思います。
境界性人格障害の方は、相談の名人です。
いつも悩みを抱え、さみしげで、頼りがない境界例の方は、
信頼できると判断した人に、必死に相談します。
相談を受けた人は、「この人を助けることができるのは、 自分だけだ。」との
感情に支配されます。
また、境界例の方は、この悩みを打ち明けるのはあなただけだと言いながら、
他人を激しく批判します。
悩みを聞く者は、いつのまにか、境界例の方に否定的な人を批判的な目で見ることになります。
このため、境界例の方に否定的な人との間に、いつのまにか争いが起こります。
境界例の方には、人を操っているというような自覚は、 ありません。
自分自身が分からないことで苦しんでいる境界例の方にとって、
自分と同じ意見を持ってくれる人の存在は、それだけで、 安心を覚えることになります。
逆に、自分の意見を否定する人は、不安を増大させる存在なのです。
このように、境界例の方の人間関係のあり方が、必然的に争いを引き起こさせるのです。
自分で自分が分からない。
境界性人格障害の方は、自分で自分が分からない状態にいます。
自分が何を求め、何をしたいのか分からないと言われる境界例の方が、 多くおられます。
「なぜ、万引きしたのか、なぜ、あのような激しい性的遺脱行為に
没頭していたのか分からない、」と言いながらも、
自分が望んでいるものが あやふやで理解できないため、
そのような行為から抜け出すことができない状態におられる方が多々おられます。
自分で自分が理解できない、分からない、
何を望んでいるのか、何が、 したいのか・・・、分からない。
境界例の方は、このような苦しみの中で日々の生活を過ごしておられます。
転載終了
この文章を読まれていて
自分もそうだ、
もしくは家族にこの症状の方がいるということでしたら
ぜひ、一刻も早い専門家への相談が必要です。
症状がひどくないまでも
なにかしらの部分が当てはまるようでしたら
「境界性人格障害」になる可能性があります。
最近の話題ではオセロ中島さんの一件も
もしかしたら、この症状に当てはまるのではないでしょうか?
(以下、先ほどのページの転載引用です)
また、境界例の方に、過去の過ちを責められ、
「私を分かって 欲しい」と泣きつかれた場合、「何とかしたい、助けてあげたい」と
更に、強く思うことになります。
境界例の方の望むことを叶えてあげようとすれば、するほど、
問題は、大きくなっていきます。
なぜなら、境界例の方が、求めておられるのは、
何もかも自分の意見に同意する家族の姿であり、
甘えをすべて受け入れてくれる存在なのですから。
自分自身が分からないために苦しんでおられる境界例の方にとって、
甘えを受け入れることは、さらに、苦しみを増すことにつながります。
境界例の方が少しづつ、成長し、良い自分と悪い自分を統合する力をつけることが
境界例の方の苦しみを取り除くことになるのですから。
境界例の方が、家族に甘えている(依存している)限りは、
いつまでたっても、統合する力をつけることができません。
このように、ご家族が自分たちの力だけで、
「何とかしたい」と願っても、 行きつく先は、袋小路であり、
問題の解決どころか、事態の悪化を招くことになります。
大切なのは、過去や今までのできごとに捕われることなく、
「今、どうするか」
「今、どうするのが、最善の道か。」 これが最も大切な考え方です。
境界例の方は、苦しんでおられます。
愛する人の評価がころころと変わり、衝動にかられた逸脱行為、
そして自分自身が分からないことへの戸惑い、
ある一定の周期で湧き上がる不安や孤独感の苦しみは、想像を絶するものがあります。
(以上、先ほどのページの転載引用です)
苦しいのはもしかしたら
「境界性人格障害」だからかもしれません。
その部分を理解して先に進むには適切な治療などが必要です。
そのままの自分を受け入れるということを
していかなければいけないのです。
当サロンではさまざまなヒーリングプログラムがあります。
特に「境界性人格障害」を扱ったものではありませんが
・自分を許し、また相手も許すこと
・自分の深層心理を理解する
・そのままの自分を受け入れるということ
に焦点をあてたものになります。
どのプログラムも
深く掘り下げていく内容ですので、
対人関係、家族との関係に悩まれている方にはオススメです。
女性性解放 ヒーリングプログラム
恋愛・パートナーシップ ヒーリングプログラム
親子ヒーリングプログラム