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善光寺 本殿
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本殿脇のさくら
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善光寺の回向柱
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三重塔
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牛の善子さんと光子さん
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善光寺近くのお寺の回向柱
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お地蔵様
2009年4月14日と15日に善光寺さまのご開帳と戸隠神社へお参りしてきました!
すっかり更新ができないままでしたが^^;
こちらに紀行文を載せたいと思います♪
私は長野県出身なのですが
善光寺には人生においておそらく二回ほどしかいったことがないので
今回は本当に久しぶりにお参りする機会になりました!
仲見世通りもすっかり近代的にきれいになっているところもあり
未だに衰えない信仰の深さに驚くばかりでした。
さて
善光寺ご開帳といえば
七年に一回の盛儀。
善光寺本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来は、白雉5年(654)以来の秘仏。
人々の目に触れることはありませんでしたが
その後、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして前立本尊が造られ、
拝されるようになりました。
普段は御宝庫に安置されていますが、
七年に一度の御開帳の時だけ、特別にお姿を拝むことが叶います。
ちなみに
前立本尊は、ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、
向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並ぶ、
善光寺独特の一光三尊阿弥陀如来のお姿をされています。
そしてご開帳のとき
中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、
白い善の綱として、本堂前の回向柱に結ばれます。
その回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じことなので
ここにありがたい結縁が生まれるということです。
大回向柱とは
毎回松代町から「回向柱(えこうばしら)」が奉納され、本堂前に立てられる
高さ10メートルの樹の柱。
そこには、前立本尊様の右の御手に結ばれた金糸が善の綱となって結ばれ、
柱に触れる人々にみ仏のお慈悲を伝えてくれます。
ちなみに柱には「奉開龕前立本尊」と墨書きされ、
宇宙に前立本尊の御開帳を高らかに表明しているのです。
その上部には、梵字5文字で「キャ・カ・ラ・バ・ア」を書き、
これは5大を示しています。
5大とは、「空」「風」「火」「水」「地」の5要素のことで、
これは密教で宇宙を構成する要素と考えられています。
善光寺とはその名を知らない人がいないほど有名なお寺。
ご本堂や門なども国宝になっています。
「遠くとも一度は詣れ善光寺」といわれ、
宗派を超えて全国の老若男女の信仰を集めています。
ある時、信濃の住人本田善光が堀江を通りかかると、
如来に呼び止められます。
「おまえは天竺の月蓋長者、百済の聖明王の生まれ変わりである」。
すべてを悟った善光は如来を背負って故郷へ持ち帰り、
自宅に手厚くお祀りしたのが善光寺の始まりであると語られています。
そして
天台宗の大勧進と25院、浄土宗の大本願と14坊により運営されていて
大本願はこの手の大寺院には珍しい尼寺です。
宗派の別なく宿願が可能な霊場
また女人禁制があった旧来の仏教の中では稀な
女性の救済(女人救済)があることも有名です。
一説によると
善光寺のある地域も5世紀頃から
百済や高句麗出身の人たちが移住した地域のようで
つまりは百済王氏の始祖である「善光」を手厚くお祭りしたのではないかと思います。
いつの時代も
実際にいる人物が亡くなられて
その偉大なる力に敬意をはらって
神社仏閣を建てるということがありますが
ここ善光寺がそうだったとは結構以外でした!
でも
雰囲気からして、感覚的にもただのお寺ではないことはたしか。
今だに信仰を集めているということは
そういうことだったのですねー!
さて
善光寺のご開帳のご参拝の手順があります。


<その一、回向柱に触れる>
本堂の前に立つ大きな角塔婆
この柱には前立本尊さまの右手に綱が結ばれていて
触れることで、ご縁が結ばれます。
<その二、前立本尊を参拝する>
善光寺ご本尊様は絶対の秘仏です。
その姿を写したといわれる
ご分身の仏様を前立ご本尊さまといい、
ご開帳のときにご参拝できます。
<その三、お戒壇めぐりをする>
ご本尊様の真下に真っ暗な回廊があります。
そこを巡って「極楽の錠前」を探り当て
秘仏のご本尊様と縁を結ぶことができます。
<その四、ご印文を頂戴する>
ご印文とはご本尊さまの功徳がこめられた
三つのご判で「ごはんさん」ともよばれます。
三体の仏様
(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)のご分身です。
このご印文を頭の上に押していただくのです。
<その五、経蔵を参拝する>
本堂の西には仏教経典のすべてを納めた経蔵があります。
経蔵中央には輪蔵という書庫がありまわすことで
一切の経を読んだことになります。
今は回すことが出来ません。
<その六、史料館を拝観する>
北西部に設けられた善光寺の史料を拝観します。
その後にご供養やご祈願をするのですが
ご祈願の仕方が
般若心経の文字をひとつ書いて祈願する
ちょっとユニークな形でした^^
私は「空」をいただき
祈願させていただきました。
つまり、心も身体もすべてこの「空」になれるよう・・・
そんな意味をこめました^^
この日もたくさんの方がご参拝にこられていて
遠くからいらした方は
宿坊にお泊りになられているようでした。
ちなみにもちろん雨・・・・。
時期が桜の季節だったので
境内にあるさくらもとってもキレイでしたよ!
善光寺でお参りしていて感じたことは
もちろんご本堂にすごいエネルギーを感じていましたが
(宇宙系のエネルギー?のようでした)
ご本尊様にエネルギーがあるということではなく
つまり
これだけの方々に信仰が広がり
たくさんの参拝を受けることで
この地に更なるエネルギーが充電されているということが重要なのです。
ちなみに
七年に一度という行事は
実は来年の御柱に受け継がれていく一貫した流れなのです。