高天原(たかまがはら)に坐(ま)し坐(ま)して天(てん)と地(ち)に御働(みはたら)きを現(あらは)し給(たま)ふ龍王(りゅうじん)は 大宇宙(だいうちゅう)根源(こんげん)の御祖(みおや)の神(かみ)にして一切(いっさい)を産(う)み一切(いっさい)を育(そだ)て 万物(よろづのもの)を御支配(ごしはい)あらせ給(たま)ふ王神(おうじん)なれば 一(ひ)二(ふ)三(み)四(よ)五(い)六(む)七(な)八(や)九(こ)十(と)の十種(とくさ)の御宝(みたから)を己(おの)がすがたと変(へん)じ給(たま)ひて 自在(じざい)自由(じゆう)に天界(てんかい)地界(ちかい)人界(じんかい)を治(おさ)め給(たま)ふ 龍王神(りゅうおうじん)なるを尊(とうと)み敬(うやま)ひて真(まこと)の六根(むね)一筋(ひとすじ)に御仕(みつか)え申(まを)すことの由(よし)を受引(うけひき)き給(たま)ひて愚(おろか)かなる心(こころ)の数々(かずかず)を戒(いまし)め給(たま)ひて 一切(いっさい)衆生(しゅじょう)の罪(つみ)穢(けがれ)の衣(ころも)を脱(ぬ)ぎ去(さ)らしめ給(たま)ひて 万物(よろづのもの)の病災(やまひ)をも立所(たちどころ)に祓(はら)ひ清(きよ)め給(たま)ひ 万世界(よろづせかい)も御祖(みおや)のもとにおさめせしめ給(たま)へと 祈願(こひねがい)奉(たてまつ)ることの由(よし)をきこしめして 六根(むね)の内(うち)に念(ねんじ)じ申(まを)す大願(だいがん)を成就(じょうじゅ)なさしめ給(たま)へと恐(かしこ)み恐(かしこ)み白(まを)す