陰陽道とは、これ陰と陽の道である。
この世は、森羅万象、陰と陽があるからには、
どっこい、陰陽道そのものにも、陰と陽がある。
これを国家管理の陰陽道と在野の陰陽道に見立てるのは、たやすい。
安部晴明と蘆屋道満の対決は、そのまま二つの陰陽道とも解釈できる。
が、しかし。
レベルを一段上げれば、それらをひっくるめてもまだ、表の陰陽道である。
例えば、安部晴明に由来する陰陽道のシンボル「セーマン」は、五芒星であり、
対する蘆屋道満に由来する陰陽道のシンボル「ドーマン」は九字切りの格子紋である。
両者は、ドーマン・セーマンと並び称され、呪術を研究するものならば、
誰でも知ってる神秘図形である。
陰陽道では、数字も陰と陽に分類される。
陽数は奇数であり、陰数は偶数である。
神道では、おめでたい儀式には、必ず奇数を用いる。
節句は、奇数月の奇数日に行う。
「七五三」も、めでたい一桁奇数の1・3・5・7・9のうち、真中の3つの数字を用いている。
そうした視点で見ると、セーマンが「5」で、ドーマンは「9」。
いずれも、奇数であり、陽数であることがわかる。
よって、安部晴明と蘆屋道満は対立するように見えても、
それは、陰陽道そのものの対立を表したいるわけではない。
裏の陰陽道は、陽数でなく、陰数を用いる。
具体的に、セーマンは5に1を足して「6」とする。
これにより、五芒星は六芒星となる。
いわゆる、カゴメ紋である。
同様に裏ドーマンは9に1を足して「10」とする。
ただし、九字切り格子に、もう1本縦線を入れてはならない。
九字切りは格子紋だが、十字切りは、文字通り十文字とする。
横1本、縦1本である。
こう言うと、なんだかキリスト教徒が祈りの際、胸で切る十字架のようだと思われるかもしれない。
その通り。両者は全く同じものである。
裏ドーマンはキリスト教の十字架を意味しているものである。
裏セーマンも、しかり。
もともと五芒星は、「ソロモンの星」と呼ばれる西洋魔術の神秘図形であるが、
とくに六芒星は、「ダビデの星」といい、ユダヤ人のシンボル。
現在のイスラエル共和国の国旗にも、この六芒星が描かれている。
裏セーマンはユダヤ人の神秘図形のことなのだ。
初めて聞く方は、呆然としてしまうかもしれない。
こんな話、陰陽道の学者はおろか、どこの本にも載っていない。
はたして、本当なのだろうかと首を傾げてしまうだろう。
しかし、事実である。
ほとんど知られていないが、裏の陰陽道の名を「迦波羅」という。
迦波羅とは音写で、正確には「カッバーラ(カバラ)」。
すなわち、ユダヤ教神秘主義のことを意味する。
また、表の陰陽道の使い手を陰陽師というように、
裏の陰陽道の使い手を「漢波羅」という。
漢波羅とは、「カッバーリスト(カバリスト)」の事である。
中国や韓国の呪術ならいざしらず、
どうして、遠く西アジアに住んでいるユダヤ人呪術が日本に存在するのか。
それは、日本古来にユダヤ人が渡来してきたからである。
失われたキリスト教十字架 「心御柱」の謎より
転記 http://blogs.yahoo.co.jp/katukarei81/15691974.html
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