第9サイクルの最初の7日間である2011年10月28日まで続いた激しい抵抗運動のあと、私には、世界中での積極的な動きは、少なくとも表面上はスローダウンしたように思える。時間の加速は、2011年3月9日から10月28日までのあいだに最高潮に達したが、今後は決してそのような激しさには至らないだろう。2011年10月28日に、9つの全てのサイクルが夜に入ったが、それはマヤカレンダーのエネルギーが私たちに影響を与えなくなったという意味ではない。昨年(2011年)、第9サイクルと、9つの全てのサイクルが昼のモードに入ったときに創り出されたエネルギーは、人類に消えることのない印象を残している。そしてそれが浸透する時をsome time of reflection経て、人々は新しい道をより大胆に前進していくことだろう。このようにして、第9サイクルは(古い意識を磨り潰しながらgrind into)統合意識を実現させ続けていく。そして2012年10月23日の第8サイクル第8昼は、そのために、女性性のエネルギーのバックグラウンドを活性化させ提供するだろう。これらのエネルギーがどのように振る舞うのかは、私のウェブページに図表化している。 (http://www.calleman.com/img/graph2012.pdf)
それにもかかわらず、今や人類が進化の9つの全てのレベルを経験しているという事実は、どこにおいても人々が何が可能なのかという感覚を発達させており、そのこと自体が巨大な変化を意味しているのだ。私自身は、しかしながら、ただ特別な日だというだけで、地球規模の意識のシフトが自動的に起こると期待する理由は存在しないと考えている。意識のシフトを起こさせるためには、私たちが自らそれに向けて立ち上がる必要がある。また、意識のシフトとは、その定義からしても、既に存在している意識の枠組みから生じてくるものではないことを憶えておくべきだろう。つまり、シフトとは、「私たちの意識を高めること」のように、私たちがすでに持っているものを増やすようなことではないし、「母なる地球の波動を高める」ようなことでもない。意識のシフトとは、シフトなのであり、ただ同じものや一時的なものが変動することではないのだ。世界中で大きなイヴェントが予想される日が近づくに際して、私は、これらのことを心にとめておくことが大切だと思う。
とりわけ、2012年12月21日を指して「意識のシフトが起こる」とか「アセンションが起こる」などと言う人々がいるが、それは、そのような夢を語る以外には何の根拠もない宣言なのである。このように、ヴィーナストランジットと冬至のいずれもが、Y2K問題と同じように、固有のエネルギー的な意味をもたないものとして扱われている。そして、世界の終末とともに新しい世界が自動的に生まれるという、巨大メディアが好む話は、私には迷信じみているように感じられる。巨大メディアと社会の大部分が求めているのは、もちろん大きな期待感だし、そうすると、結局マヤカレンダーには意味がないということになるだろう。これは、もちろん真実ではない。しかし、実際にこれらの問題の根拠を調べて、2万6千年サイクルや銀河中央面との直列galactic alignmentは、マヤのどんな資料にも触れられていないことを確かめた人は、とても少ないのである。人々がこのような期待を抱くとしても、それは全く根拠がないことなのである。
「銀河中央面との直列」は、この40年間は毎年起こっているし、今年もまた、どんな意識シフトも起こさないだろう。シフトが自動的に起こると考えるのは、至福千年説が新しい外観を纏ったに過ぎない。マヤの人々は、明らかに、私たちの時代のある日付を指してカレンダーを作ったのではないし、この点に関しては、私はマヤ研究の専門家の間に異論はないと思う。もしそうであれば、マヤ人は今日に向けてカウントダウンするカレンダーを作ったはずだが、そうはしなかったのだ。反対に、マヤの王たちは、彼ら自身の時代のシフトポイントをマークするためにカレンダーを用い、とりわけ、人類を支配している国家意識と分離感が最初に私たちの惑星にダウンロードされた5125年前と関連させるためにカレンダーを用いたのである。マヤの王たち自身が国家の支配者であり、その正当性を長期暦が開始したBC3115年の初期の意識シフトに求めたのである。
たとえ自動的に起こることは何もないとしても、それでも意図的に意識のシフトを起こすためにこれらのイヴェントを用いることは十分に可能である。そうすると、何をするかは完全に私たちにかかっていることになるし、何をするべきかを真剣に検討しなければならない。おそらく、マヤの人々がカレンダーを作り出した国家の時代は、今や終わりに来ているのだ。今日の世界に存在するほとんど全ての分離感は、実際には私たちの国家への従属から来ているのだ。私は、この国家への従属は人々が認識している以上に根深いと思う。なぜならば、女性の抑圧を制度化しているの基本的には国家であるからだ。2012年6月6日のヴィーナストランジットと2012年12月21日の冬至のどちらも、共通の分母に太陽を含んでいる。そうすると、メソアメリカの伝統が新しい太陽の到来について語っているのが偶然の一致以上のものなのかと問うてみたくなる。そうすると、自動的には何も起こらなくても、一つのイヴェントをもう一つのイヴェントへの準備に使って、私たちは意図的に意識のシフトを実現できるだろう。ここから、どのような種類のシフトが私たちが望む未来を開いてくれるのかという疑問が持ち上がってくる。
不幸にも、シフトが自動的に起こると信じ込まされているために、少数の人々はまだこの問題を議論している。私は、そんなことはないと保証できる。よりよい世界を望む意図と願望的思考では、十分ではないと私は考えている。シフトを望むのであれば、私たちは自分でそれを実現しなければならないし、実現のためにはどんなタイプの瞑想も役に立たないだろう。何かを成し遂げるために、私たち自身の善を感じるための数分間の瞑想をしても、それで十分だとは思えない。私は、私たち自身を新しい高次の意識に、国家意識よりも太陽意識に乗せなければならないと信じている。
6月6日のヴィーナストランジットは、そのようなシフトを実現するために太陽にフォーカスする素晴らしい機会であるし、(北半球では)12月21日に始まる暗黒の三日間も同じ目的のために役立つだろう。もし、このことが成功すれば、少なくとも人類の中の少数の人々に本当のシフトを起こすことができ、その人々は、地球と繋がっているがその権力構造には縛られない、全く新しい基礎に立って活動を開始することだろう。(政府や大統領、王に反対する人々は、まだそれらの権力を自分の人生の中心に認識していて、同じ枠組みに縛られていることを注意しておこう。)地上に平和を実現できない大きな理由は、もちろん私たちが異なる国家を中心として承認し、その周囲に私たちの生活を組織しているからなのだ。
もし、多くの人々が、太陽を私たちの生活を組織づける中心にすれば、地上の生活に完全に新しい基礎ができるだろう。2012年のヴィーナストランジットと冬至の意識シフトで私たちが実現すべき意識のシフトは、私たちの世界の中心を国家から太陽へのシフトなのだと、私は提案したい。これは、私たちの中心である第三の目と太陽の繋がりを確立することで達成できる。それによって本当の意識のシフトも実現するだろう。これは、同じようなことではないしnot more of the same、少しずつ実行できるようなものではない。それは、私たちが太陽の子供になるための新しいレベルに移行するシフトを通じて達成されるものなのだ。自分自身に語りかけてみて、太陽が生活の中心であることを知っていれば、きっと私たちはそのレベルに到達していることだろう。全ては私たち自身にかかっているのだ。
カール・ヨハン・コルマン
http://www.calleman.com/content/articles/Focus_on_the_Sun.htm
「ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ」より転記
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
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